男は出産の痛みに耐えられないってホント? | Web R25
男性には耐えられないほどの痛みをともなうとされる出産。その真偽はともかく、絶大な痛みを乗り越えて出産を果たした母親や妻には、いつまでも感謝の気持ちを忘れないでいたいものだ
写真提供/PIXTA
そろそろ友人知人のなかにも、妊娠・出産という慶事を迎える人が増えてくるであろうR25世代。同世代が父となり母となる姿は、それだけで感慨深いものがあるし、新たな生命の誕生は感動を通り越して神秘的ですらある。普段は女性にフラれて腐っていたりするくせに、こういう時ばかりは「女性は偉大だ」なんて感じてしまうのは、筆者だけではないだろう。
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ところで、「男性は出産の痛みに耐えられない」という話をよく耳にする。痛みへの耐性は女性の方が上であり、もし男性が出産を体験しようものなら、あまりの痛みと苦しみにショック死してしまう…というものだ。なんだかまことしやかに聞こえる説だが、真相はどうなのだろう? 池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。
「たしかに有名な俗説ではありますが、痛みというのは明確に数値化することができませんし、他人の体で再現する方法もありません。つまり実証する方法がないので、迷信であると考えるのが妥当でしょう」
そもそも分娩にまつわる痛み自体、女性によって個人差があるものだと須田先生は補足する。
「分娩の� �痛というのは、基本的に子宮が押し広げられる痛みですから、その拡張率によって大きく変わるはず。つまり、産まれてくる子どものサイズや母体の体格によって、痛みの大きさは異なるわけです」
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ちなみに、女性がそうした痛みに耐えられるのは、βエンドルフィンという脳内麻薬のおかげなのだと須田先生は解説する。ただし、これは女性特有の機能ではなく、男性だってβエンドルフィンを分泌する機能はちゃんと備わっている。
「何より、実際にはβエンドルフィンとはそれほど万能ではなく、痛みを少し和らげてくれる程度の効果しか持っていないことが判明しています。今回のような俗説が広まったのは、"母の偉大さ"を説く方便のようなものだったのではないでしょうか」
たしかに、子を産むことは、女性だけに許された神聖な営み。出産へのリスペクトから生まれた都市伝説と考えるのが正解かもしれない。
(友清 哲)
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